製造工程
シンギング・リンは、長い年月によって培われた日本の伝統工芸技術をいくつも駆使して、それぞれの職人の連携によって製造にこぎつけました。最高品質を目指すことに妥協せず、徹底的なこだわりを貫き、試作を重ね、やっと出来上がった思い通りの楽器、シンギング・リン®︎の製造工程をご紹介します。
1.原料の溶解
主な原料である銅を溶かし、その他の金属およびケイ素を独特の調合で混ぜていきます。この調合には、先祖代々の秘伝の調合技術が駆使されており、さらに絶対割れない比率での調合にシンギング・リン®︎の強い耐久性の秘密があります。
2.生型鋳造
調合した特殊合金を流し込んでゆっくりと冷やし固めていきます。流し込みや温度管理の微妙な調整が必要です。一つのリンのために一つの型を作っては壊していくという、地道な作業が行われています。生形鋳造法は、日本の伝統工芸手法として認定されています。
3.研磨・調音・成形
型から取り出すと、かなり分厚いシンギング・リン®︎が出来上がります。これを匠の手作業で研磨しながら、チューニング・メーターと職人の耳を駆使して、丁寧に調音していきます。この研磨とチューニングの微調整までに数週間を要します。
4.錆止めの油脂塗装
銅はそのままではすぐ青く錆びてしまうため、腐蝕しないように油脂を塗ります。それから漆の焼き付けをする職人のところに運ばれます。ここから先は「漆器」としての工程です。
5.脱脂と下地づくり
まず、「焼き付け塗装」前の「脱脂」という作業を行います。錆び止めのために塗った油脂を一度全部取って、乾かして生地を出します。そして乾かした後に漆を焼き付けやすくするために特殊溶液に浸して、「ファンデーション」と呼ばれる下地作りをします。
6.焼き付けと漆塗り
次に、丹念に漆を焼き付けては塗り重ね、さらにオーブンに入れて「地塗り、中塗り、仕上げ塗り」という具合に、何度も繰り返していきます。金属に漆を焼き付けていく伝統工芸手法を金胎漆技法と呼びます。漆黒と瑠璃の2色の漆加工がされます。
7.蜜蝋
最高級の天然「蜜蝋」ワックスを塗って、なじませて磨き、仕上げます。
その後、一度Sion.Inc.に送られ、音と漆塗りの厳しい検品を行います。検品
に合格しないものは、職人へ戻され、溶かしてもう一度作り直されます。検品に合格したものだけが、レーザーマーキングの会社に送られます。
8.レーザーマーキング
世界最先端のレーザーマーキング技術を使用して刻印をします。1つ1つ手作業でオリジナルマークが表面に、会社のロゴとシリアルナンバーが裏面に刻まれます。レーザーにより溶融されたケイ素が保護膜となって錆びにくくする効果もあり、品質保持と耐久性を兼ねあわせています。
9.完成
このような工程を経て、一つのシンギング・リン®︎が出来上がるのに 約3ヶ月を要します。
こだわりのバチと小物
バチと小物も全て日本の伝統工芸の技を駆使して作られています。
大バチ・小バチ・棒バチ
シンギング・リン®︎専用の大バチと小バチは、神社仏閣の建築に用いられる欅(けやき)材と鹿皮を用い、一本一本丁寧に手作りされています。素晴らしい音質を引き出す為に、材質・硬さ・長さ・ 太さ・皮張りの種類・巻き方などの研究と試作を繰り返し開発しました。
漆黒袋と座布団
伝統工芸の一つである阿波藍を使った阿波しじら織生地で、漆黒の宇宙、大地、バチ専用の携帯袋と座布団を心を込めて手作りしています。
瑠璃袋と座布団
瑠璃宇宙、大地、バチ用の携帯袋と座布団は、豪華な金蘭生地を使用しています。
ご注意ください
緻密な設計を、最高度の日本の職人技術によって、素晴らしい工芸品として結晶化したシンギング・リン®︎。
Sion.Inc.では、美しい音色とともに、日本の匠の技の素晴らしさを世界に伝えていきたいと願っています。
シンギング・リン®︎は、Sion Inc.で商品登録されており、代理店制度をとらず、Sion Inc. のオンラインショップでのみ購入が可能です。その他のウェブサイトや方法でご購入されるものは、正規のものではございませんので、ご注意下さい。